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更新日:2023年2月5日

カウンセラーのプロフィールを更新しました。


心理臨床の常識の中で、セラピストの個人的な情報はできるだけ公開しないというものがあります。これは特に精神分析的な心理療法において、セラピストはできるだけ「個性のない」状態でクライエントの前に存在し、クライエントの過去においての対人関係を映し出せるようにするとの考えからです。

分析的心理療法の中では、クライエントがセラピストにどんなイメージを抱くのかが、治療の大事なポイントになることが多いので、セラピストの個人情報はかえって邪魔なものになりやすいんですね。

とはいえ、セラピストが女性であるとか、このくらいの年齢であるとか、話し方からこのあたりの出身だとか、全くの「無」にすることはできないので、「できるだけ」ではありますし、会う回数が増えれば、それなりに知りえる情報も増えていきます。

その中できちんとセラピストの人となりを修正していけるかどうかも、大事な流れになります。


そんな理由で、カウンセラーのプロフィールもふわっとしたものにならざるを得なかったのですが、そもそも心理療法に入る前に、カウンセリングルームを選ぶ時点で、やはり大事な手掛かりになるプロフィールは、載せていくべきかも知れないと思い、少しですが、プロフィールを更新しました。


とっても個人的なものであるカウンセリングについては、本当に知りたいことはなかなか載っていないので、もどかしい思いをされているかも知れません。

少しでも、カウンセラーへの抵抗が少なくなれば良いなぁと思っております。



閲覧数:651回0件のコメント
kasugaimidori

どこのカウンセリングに行こうか…と思った時に、美容院や病院、マッサージを選ぶように「口コミ」や「評判」を調べてみたりしませんか?

でも、カウンセリングの口コミって…どうなんでしょうか?

正直、あまり参考になる口コミ…ないなぁって思いませんか?

それはどうしてなのか、ちょっとつらつらと考えてみました。

私個人の感想なので、御了承の上、お付き合いください。


ここで言うカウンセリングは、心理の専門家が行う心理療法や精神療法を想定しています。

実際問題として、1回や2回のカウンセリングで「これだ!」と思うような劇的な効果が見込めることはあまりありません。

あるとすれば、それは心理療法や精神療法でなく、「啓蒙」に近いアドバイスや指導であったりするでしょう。


カウンセリング自体は数か月~数年かけて、カウンセラーやセラピストと信頼関係を築き、その中で自分の問題や性質、つまづきなどに向き合っていくことになります。

その過程の中で、カウンセラーとクライエントの関係は、できるだけクライエント自身で考え解決していけるよう、カウンセラーはそっと手を添えるように話を聞き、整理し、こんがらがっている糸を一緒に解きほぐすように、一緒に考えていきます。

その関係は決して平穏なものではなく、時にはクライエントの中の葛藤を、カウンセラーとクライエントの関係で表すこともあり、お互い「いい人」ではいられない場面を乗り越えていくこともあります。


その結果、カウンセリングが終結したり、中断したりして、「口コミ」を書くタイミングを迎えた時に、果たして、どんなことをあなたは投稿したいと思いますか?


決してきれいごとではない戦いを終えた時、カウンセラーを同志のように思っていたりもしますが、できればそうしたカウンセラーとのやりとりは「隠して」おきたいものです。

力のあるカウンセラーであればあるほど、クライエントに「カウンセラーは戦いに付き合ってくれたけれども、戦い切ったのは自分だ」と思えるように尽力します。

そうしないとカウンセリングが終結して、自力で生きていける礎にならないからです。

うまく「自分の力でやり切った」という方向にいかないと、いつまでもカウンセリングが終えられなかったり、良くなったと思ってもまた再発してしまったりと、付け焼き刃な治療にしかならないことになります。


こうした治療の場合、カウンセラーが「いい人」で終わっている場合が多く、少々歯の浮くくらいの誉め言葉や、感謝の言葉が並べられた「口コミ」が投稿されたりします。

こういう投稿をする意味としては、クライエント自身にも「きれいごと」で終わっているという一抹の不安があったり、本質は解決されていないという「現実」から目をそらすために、投稿を見る観客に支えてもらいたい、正しいと後押してもらいたいという気持ちもあり、あえて「良かった」と表明して仲間を増やしたくなるのかも知れません。


また、カウンセリングは「終結」と言えるまで継続できないことも多くあります。

カウンセラーの中では「中断」と理解している場合です。

「健康への逃避」と前向きに表現することもあります(笑)。

きちんと終結できずに終えてしまった場合、口コミはカウンセラー非難になりやすいことは想像がつくでしょう。

それが事実であれ、クライエント側の心的事実であれ…、クライエントが傷ついたままでいることは確かで、その傷つきを訴えたくなり投稿されるのでしょう。


ここまでくると、

口コミが書かれるのは、

・まだ問題が解決していないけれど、カウンセラーが「いい人」のままで終わった場合

・カウンセリングが中断せざるを得ない状況

 (カウンセラーの力量の問題やクライエントが向き合えなかった等々…)

であることが、予想できませんか?

どちらにせよ、あまりうまくいっているとは言い難い状況ですね。


口コミを検索して探したいのは、いわゆる「うまくいった治療や場合」のコメントなのですが、最初にお話したように、うまくいった場合は得てして、大きな声で誰かには伝えたくないのが心情ですよね。

だから、いろいろ口コミを探っても、なんとなく実感のこもったよさげな感想が出てこないのかな~と思っています。


ネットでしか情報のないサービスも多くなっている昨今なので、できるだけ情報を集めたいという気持ちもわかるのですが、こころの問題を扱うサービスの場合は、他のサービスと違って、あえて書かれていない「口コミ」にも思いをはせて頂きたいな…と思うのでした。






閲覧数:155回0件のコメント

12月に入ると、今年も早かったな~と感じますね。

ぐんと寒くなってくると、なぜか気分が忙しなくなります。

カウンセリングオフィスつむぎも2度目の年越しを無事に迎えられそうで、

ほっとしています。

コロナ対策も「習慣」になりつつありますが、やはりまだまだ油断ができないもの。


自分の疲れた「こころ」に気づいたら、まずは一度お話をしにいらして下さい。

初めてのカウンセリングで「久しぶりに自分のことを話しました」とおっしゃる方が多いなあと感じます。

カウンセリングでは、じっくりゆっくり御自分のペースで、自分について振り返ることができます。

誰かの話の合間に、「自分だけ話しすぎてないかな…」なんて気にせずに、自分の話をすることができます。

「自分」にスポットがあてられること、自由に「自分」を語れること、

そうした環境で語れると、「自分が大事にされている」感覚を感じることができます。

幼少期にそういう風に大切にされた経験がある人は、そうした感覚を思い出して、ほっとできるでしょう。

過去にそうした経験に乏しかった人は、「こんな感覚があるのか」とびっくりもするでしょう。

心が疲れていると感じるのは、そうした「ほっと」体験が、ずいぶん長いことできていないサインでもあります。

そろそろ「ほっと」「自分が大事にされている」体験をしにいらっしゃいませんか?


今年を振り返って、ふっと疲れを感じている方はお早めにご予約を。


年末年始のお休みのお知らせ


2021年12月29日(水)~2022年1月4日(火)


対面・オンラインでのカウンセリング・心理テストは上記期間お休みになります。

上記期間の電話の受付もお休みになりますが、

SNSやメール、お問合せフォームによる御予約等のお問合せについては、受信が可能です。

お返事はお休み明けになるかも知れませんが、御了承下さい。


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東京カウンセリングオフィスつむぎ(中央区日本橋)

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