- Koinuma Noriko
- 7月9日
- 読了時間: 3分
カウンセラーの鯉沼倫子です。
2025年3月からカウンセリングオフィスつむぎの一員になり、早くも5ヶ月目となりました。季節はすっかり夏ですね。
自己紹介も兼ねて、私の夏の思い出とカウンセリングについてお話したいと思います。
夏の思い出を振り返って
高校や大学時代は、多くの人にとって思い出深い時期です。しかしそれは必ずしも楽しいだけではありません。
私は高校大学の7年間、サッカー部でした。
炎天の中、9時から21時まで一日中サッカーをして過ごしていました。
日焼け止めを一日何度塗り直しても、夜になると闇に同化するくらい黒くなっていました。厳しい練習と炎天の影響で食欲はなくなり、夜はほぼ毎日、頭痛と吐き気に悩まされていました。そのためか夏になると、あの頃の苦しさがよみがえり、私はずっと夏が苦手でした。

夏が好きになってきた理由
社会人になって、状況は徐々に変わり始めました。
最初は夏が近付くたびに過去の辛い記憶が蘇り心が重くなりました。
しかし友人から海水浴に誘われたことがきっかけでその印象が変わって来ました。太陽を浴びることや波の音、海風の心地よさ、砂浜の感触が夏の楽しさを教えてくれました。学生時代は美白ブームだったので、海水浴なんてもってのほかて、その楽しさを味わえなかったことが悔やまれます…。いまだに日焼けをすることに抵抗はありますが、海水浴や日光浴の心地よさは格別で、日焼けへの抵抗は年々薄れています。それ以上に太陽と海、砂浜に癒されているのです。
今年の夏もできるだけ出かけて行きたいと思っています。

決まっているイメージを書き換える
夏に対する印象が、過去の炎天下の過酷なトレーニングや日焼けへの罪悪感から、私にとっては「辛い」イメージだったのですが、新しく海水浴の「楽しさ」を味わったことから、その「辛い」イメージが「楽しい」イメージに塗り替えられてきたお話をさせてもらいました。
このように、過去の体験やイメージは確かに変えられない現実ですが、それで固定されてしまっているイメージも「新しい体験」を入れ込んでいくことで、書き換えることが可能だったりします。
カウンセリングでは、こうした過去の思い出を塗りつぶしてしまうわけではなく、大切な作品だったり、思い出として振り返り確認しつつ、そのまま作品として固定させてしまわない作業でもあります。
私自身が今まで作ってきた「私」という作品を理解し、よく見つめた上で、この上にどんな色を重ねようか、どんな景色を付け加えようか、どんな登場人物を入れようか、思い切って今までと違う色や描き方をしてみようか・・・など、そんなことをカウンセラーと話し合いながら、「新しい私」「私らしい私」を作り上げていける作業だと思います。
あなたにとっての夏はどんなイメージでしょう?
私とともに、新しい「私」を描いてみませんか?