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正直に言うと私にとってカウンセリングとは、決して「かっこいい仕事」でも「スマートな技法」だけで成り立つものでもないと思っています。

もちろん、理論や技術はカウンセリングを行う上で大事だとは思います。

学んできた知識もあります。

でも、それだけで人の心に触れようとするのは正直甘いのかなと思います。

もっと言えば、そんな“頭でっかち”な姿勢はクライエントさんにすぐに見透かされてしまいます。

私にとってのカウンセリングは、どれだけ自分の「心の揺れ」に正直でいられるか、ということがすごく大事だと考えています。


目の前にいるクライエントさんは、困難を抱え苦しみ、戸惑い、怒りや悲しみに沈んでいる。その思いや言葉に触れたとき、自分の心がまったく動かなかったとしたら……私はその瞬間、カウンセラーとして生きていくことは難しくなると思っています。



人の心に触れるとは、自分の心も一緒に揺さぶられるってことなんだと思います。こちらの心も痛いし、重たい。

だからしんどい時もある。

だけど、だからこそ、そこでしか生まれない「関係」がある。

私はその瞬間を信じて、この仕事をやっています。


ただ、こうやって人の話を聴く仕事をしていると、自分の心がどれだけ安定しているかが本当に大事になってくるのです。

というのも、自分の中がグラグラしてると、こちらが何も言わなくても、その不安定さってクライエントさんに伝わってしまうんですよね。

本当に微細な空気感で伝わる。


だから、普段から自分のメンタルを整える努力は欠かせません。

睡眠、食事、運動……って、言葉にするとすごく地味だけど、結局そこなんです。


でも、それだけじゃ足りなくて、

「今の自分の心はどうなってる?」って、

常に自分に問いかけ続けています。


これが習慣になったのは、大学院に入ってカウンセリングのトレーニングを受け始めてからです。

それまでは、自分の感情なんてほとんど無視していました。

「勝つか負けるか」「得か損か」みたいな判断軸でばっかりで生きていて、感情は無視して結果が全てでした。そのため常に結果に振り回されて疲弊していました。

眠くてしょうがない朝は学校や職場、社会をも憎んで腹を立てていました。


でも、今は違います。自分の中で何が起きているかに気づくこと、それを無視しないことを日々続けて行くと、結果や損得に一喜一憂して振り回されるのではなく、日々の自分の気持ちやそのプロセスを大切にすることができるようになりました。

それはカウンセラーとしての私の土台になっています。


たとえば朝起きたときに、「あ〜だるいな…」って感じるとする。

その時、以前の私なら「うわ、最悪」と絶望感でいっぱいになるか、「気合で乗り切れ!」と無理矢理どうにかしようとしてどうにもならず、常にイライラしていました。


今はそうではなく、「なんで今、自分はそう感じてるんだろう?」って、一歩引いて考えるようにしてます。

昨日、筋トレやりすぎた?

気圧の変化?

仕事へのプレッシャー?

…そうやって、一つひとつ原因を探していくんです。

これ、めんどくさいし正直しんどいです。

考えるのを止めて二度寝したくなります。

でも、こういう地道な作業を重ねないと、自分の心を丁寧に扱えないし、他人の心にも丁寧には触れられないって痛感しています。

そして、この方法は日々のストレスを減少させ生きていきやすくなるコツだと思っています。


自分の心に鈍感だと、人の小さな心の動きにも気づけない。

逆に、自分の心の波に敏感になっておくと、クライエントさんの表情の変化とか、言葉にされない「空気」にも気づけるようになる。

そこから生まれる関係って、ほんとに深いんです。



私にとってカウンセリングとは、「クライエントさんと共にある」こと。

そして「自分自身とも共にある」こと。

どちらか一方が欠けたら成り立たない。

目の前の一人ひとりと、“今ここ”で、まっすぐに向き合う。毎回が真剣勝負で、一瞬でも気が抜けない。たまに緊張感に疲れたな、と思う時もあります。


だからこそ、やりがいがある。


日々クライアントさんと今を共有させていただきながら、カウンセラーとして今を生きています。



 
 
 

夏つながりで、もうひとつ。

今年の夏は、私にとって特別な挑戦の季節です。

ロールシャッハ・テストの研修に参加する予定で、専門的なスキルをさらに深めるつもりです。この研修では、単に技術を学ぶだけでなく、心理検査の奥深さや人間理解の新たな視点を得ることができると楽しみにしています。


ロールシャッハ・テストの魅力


心理検査
心理検査

心理検査の1つであるロールシャッハテストは、投影法心理検査であり、分析や解釈には専門的なトレーニングが必要な検査です。当オフィスでも受検できるので、習得すべく研修に参加する予定なのですが、今から楽しみでわくわくしています。ロールシャッハ・テストは、投影法心理検査の中でも特に奥深いものです。インクの染みが何に見えるかというシンプルな問いかけから、その人の性格や行動、対人関係を探ることができます。この検査を通じて、クライアントの内面に寄り添い、より深い理解を得ることができると期待しています。



自分自身の気づき


入職してすぐに、私も実際にロールシャッハ・テストを受検してみました。

カードに描かれたインクの染みが何に見えるかということから、その人の性格や行動、対人関係などを理解する検査だと言われていますが、何がどんな風にわかるかは、私もまだお預け状態です。どうせなら自分で分析して解釈しようと思っています。


検査を受けた体験だけでも、ちょっとした気づきがありました。

本来は自由に見えたものを言っていくのですが、私は「ちゃんとした答えをしなければ」と考えすぎてしまい、「自由に答えられなかった…」とモヤモヤが残りました。

自由にするということの難しさを感じましたし、気付いたら「ちゃんとしなきゃ」と自分を縛っていたこと、自分を不自由にしているのが自分自身なんだということも気づきました。

こんなところでも、じぶんの「やり方の癖」がわかるんですね


心理検査は、私たち自身を理解するための「取扱説明書」のようなものです。新しい自分を発見するというよりも、今の自分をより深く知るための手助けとなります。

勉強していく中で、新たな発見やわかることが増えることに、今から楽しみですです。


心理検査とカウンセリングで、より「私」を身近なものに、私自身と仲良くなっていけるといいと思います。



担当する時間が増えました♪

オフィスの様子
オフィスの様子

7月からオフィスへの勤務曜日が増えて、日曜、月曜、金曜の週3日になります。

暑い夏が始まりましたが、オフィスは緑に囲まれたとても爽やかな環境で、安心して心地よくお話しすることができると思います。

どうぞよろしくお願いいたします。


担当カウンセラー
担当カウンセラー

 
 
 

カウンセラーの鯉沼倫子です。

2025年3月からカウンセリングオフィスつむぎの一員になり、早くも5ヶ月目となりました。季節はすっかり夏ですね。

自己紹介も兼ねて、私の夏の思い出とカウンセリングについてお話したいと思います。



夏の思い出を振り返って


高校や大学時代は、多くの人にとって思い出深い時期です。しかしそれは必ずしも楽しいだけではありません。

私は高校大学の7年間、サッカー部でした。

炎天の中、9時から21時まで一日中サッカーをして過ごしていました。

日焼け止めを一日何度塗り直しても、夜になると闇に同化するくらい黒くなっていました。厳しい練習と炎天の影響で食欲はなくなり、夜はほぼ毎日、頭痛と吐き気に悩まされていました。そのためか夏になると、あの頃の苦しさがよみがえり、私はずっと夏が苦手でした。


High angle view of a summer soccer practice field

夏が好きになってきた理由


社会人になって、状況は徐々に変わり始めました。

最初は夏が近付くたびに過去の辛い記憶が蘇り心が重くなりました。

しかし友人から海水浴に誘われたことがきっかけでその印象が変わって来ました。太陽を浴びることや波の音、海風の心地よさ、砂浜の感触が夏の楽しさを教えてくれました。学生時代は美白ブームだったので、海水浴なんてもってのほかて、その楽しさを味わえなかったことが悔やまれます…。いまだに日焼けをすることに抵抗はありますが、海水浴や日光浴の心地よさは格別で、日焼けへの抵抗は年々薄れています。それ以上に太陽と海、砂浜に癒されているのです。


今年の夏もできるだけ出かけて行きたいと思っています。


Eye-level view of a peaceful beach on a sunny day

決まっているイメージを書き換える


夏に対する印象が、過去の炎天下の過酷なトレーニングや日焼けへの罪悪感から、私にとっては「辛い」イメージだったのですが、新しく海水浴の「楽しさ」を味わったことから、その「辛い」イメージが「楽しい」イメージに塗り替えられてきたお話をさせてもらいました。

このように、過去の体験やイメージは確かに変えられない現実ですが、それで固定されてしまっているイメージも「新しい体験」を入れ込んでいくことで、書き換えることが可能だったりします。


カウンセリングでは、こうした過去の思い出を塗りつぶしてしまうわけではなく、大切な作品だったり、思い出として振り返り確認しつつ、そのまま作品として固定させてしまわない作業でもあります。


私自身が今まで作ってきた「私」という作品を理解し、よく見つめた上で、この上にどんな色を重ねようか、どんな景色を付け加えようか、どんな登場人物を入れようか、思い切って今までと違う色や描き方をしてみようか・・・など、そんなことをカウンセラーと話し合いながら、「新しい私」「私らしい私」を作り上げていける作業だと思います。



あなたにとっての夏はどんなイメージでしょう?



私とともに、新しい「私」を描いてみませんか?




 
 
 

東京カウンセリングオフィスつむぎ(中央区日本橋)

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