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心に残る言葉を、本の中に見つける―カウンセラーの読書から

15 時間前
読了時間: 5分

こんにちは。カウンセラーの忠谷です。


2026年10月より、当カウンセリングオフィスの一員となりました。

今回が初めてのブログ投稿です。

どうぞよろしくお願いいたします。


初めての投稿ということで、

今回は、私が日頃から親しんでいる" 読書 "について書いてみたいと思います。


私は昔から本を読むことが好きで、小説を中心に、ノンフィクションや実用書など、さまざまなジャンルの本を手に取ります。

ただ、読む速度はあまり速くありません。

読みたい本は次々に見つかるのですが、一冊を読み終えるまでに時間がかかることも多く、もう少したくさん読めたらよいのにと思うことがあります。

それでも、自分のペースで一冊ずつ読み進める時間は、私にとって大切なひとときです。


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最近読んだ本は、

垣谷美雨さんの『あきらめません!』(講談社文庫)


主人公は、東京で共働きの生活を送りながら、ワンオペ育児をしてきた女性です。定年退職後は悠々自適な生活を思い描き、夫の故郷に移住しますが、そこで地域社会のしがらみや価値観の違いに直面し、戸惑います。そんな折、ある女性との出会いをきっかけに、市議会議員に立候補することになります。思いもよらなかった政治の世界にはさまざまな困難が待ち受けていますが、仲間や理解者を増やしながら、知恵を絞って一つひとつ乗り越えていく姿が描かれています。


この作品には、心に残る言葉がいくつもありました。

たとえば、

「恥かいたって傷ついたって、どうせみんないつか死ぬのよ。私たちだってそのうち寿命がくるわ」
「落ち込むのは三秒で十分じゃ」

という言葉です。


どちらも、なかなか力強い表現です。少し乱暴なくらいの勢いがありますが、だからこそ、読んでいて気持ちがすっとするところがあるのかもしれません。


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失敗したり、人からどう思われるかが気になったりすると、なかなか気持ちを切り替えられないことがあります。

後から考えても仕方のないことを何度も思い返したり、まだ起きていないことを心配したりすることもあるでしょう。

そんなとき、こうした言葉を思い出すと、少し肩の力が抜けるような気がします。


もちろん、いつでも三秒で気持ちを切り替えられるわけではありません。

頭ではわかっていても、気持ちがついてこないこともあります。

それでも、こうした言葉を心のどこかに置いておくことで、

必要以上に思い詰めずに済むこともあるように思います。



実は私は、本を読んでいて気に入った言葉や、なぜか心に残った一節を、手帳やスマートフォンに書き留める習慣があります。

いつ頃から始めたのか、はっきりとは覚えていませんが、高校生の頃にはすでにそうしていたように思います。



今でもそうですが、自分の気持ちをうまく整理できなかったり、日々の出来事をどう受け止めればよいのかわからなかったりすることがあります。


そんなとき、本の中で出会った言葉が、ふと心に留まることがあります。


その言葉によって、すぐに何かが解決するわけではありません。

それでも、自分の気持ちを代わりに表現してもらえたように感じたり、自分とは違うものの見方に触れて、ハッとしたりすることがあります。


言葉を書き留めておくのは、そうした出会いを、読んでいるその場限りのものにしたくなかったからかもしれません。



書き留めた言葉は、後から読み返すこともあります。

興味深いのは、同じ言葉であっても、

そのときの自分の状況や気持ちによって、受け止め方が変わることです。


以前は特に気に留めなかった一節が、ある日、妙に心に響くことがあります。

反対に、かつては大切に思っていた言葉が、

今読み返すと、それほど強く響かないこともあります。


自分自身の経験や考え方が少しずつ変化しているからでしょうか。


また、本の中の登場人物に対しても、最初は理解できなかった言動が、物語を読み進めるうちに違って見えてくることがあります。

その人がどのような経験をしてきたのか、どのような状況に置かれているのかを知ることで、初めて見えてくるものもあるのだと思います。



こうしたことは、人と人との関わりについても通じるところがあるように感じます。


誰かの言葉や行動を見て、つい自分の経験や価値観をもとに判断してしまうことがあります。

しかし、同じ出来事を経験しても、感じ方や受け止め方は人によって異なります。表面に表れた言葉や行動だけでは、その人の気持ちを十分に理解することは難しいのかもしれません。


本を読んでいると、思いがけないところで心に残る言葉に出会うことがあります。それは、物語の筋とは直接関係のない、何気ない一言だったりもします。

読み終えた本の内容を細かく覚えていなくても、ある一節だけは長く心に残っている。

そんなことも少なくありません。



世の中には、まだ知らないことや、自分には思いもよらなかった考え方がたくさんあります。

本を通して、そうしたものに出会えることも、私が読書を続けている理由の一つなのだと思います。




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