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50分という時間

kasugaimidori

カウンセリングオフィスつむぎでのカウンセリングは、基本的に50分1セッションとして実施しています。なぜ50分なのか…、最初は50分カウンセリング、10分で記録を書いて次のセッションができるように、50分という時間が設定されたのでしょうが、50分という時間はなんとも絶妙な時間だなと感じています。


話すことがたくさんあって、うわーってお話をされるようなクライエントさんでも、40分くらいで、一旦小休止となります。すぐ次のお話に移る場合もありますが、時間がなさそうな時には、次のお話は次回に…とご案内することができます。


クライエントさんが1つの話題をとりとめもなく話し始めて、つながらなかったり、わからなかったりする部分をセラピストから質問して、話が深まったり、さらに混沌としたり…。でも10分あると、この10分をうまく使うと、たいていの方は現実に戻るように”浮上”することができます^^


カウンセリングも始めはこの50分がうまく使えなかったりします。セラピストは50分の中に収めるようにしますが、部屋の外に出てもすぐに現実に戻れなくて、洗面所でひと泣きするとか、家に帰ってから気持ちが引き戻されてしまって落ち込んでしまうとか…。

カウンセリングも回を重ねると、クライエントさん自身も気持ちの立て直しがうまくなっていくようです。これを「いろいろ話してすっきりしました」と表現することもありますが、いろいろ考えて悩んで心の深いところを訪れても、だんだん帰り道を覚えて、周りをみなくても戻ってこれるようになっているような、そんな感じで50分後には現実に帰れるようになるのです。この立て直しがうまくなることも、1つの治療効果だと感じています。


初回のカウンセリングは、それまでの経緯をお話されることから、80分や90分を設定する場合もありますが、つむぎでは50分をお勧めしています。50分で足りない場合は、80分や90分でも足りないものです。それよりもこの絶妙な50分タイムでどこまでお話が聞けるか、これも大事なクライエントさんを理解するための情報になるのです。


つむぎでは、80分セッションも設定しています。これは主にお話される方がお2人以上とか、心理テストのフィードバックだけをご希望される場合にお勧めしています。人が3人以上集まった場合、まだ言いたいことも言えてないのに、話の合間のタイミングをはかっていたら、あっという間に50分は過ぎてしまいます。おそらくお2人以上で50分セッションを実施すると、お2人とも話そうと思っていたことが話せなかったと欲求不満状態になるのではないか、もしくは結局、どちらか一方だけが話し、もう一人はそれを聞いてる状態になりやすいものです。80分あれば、一旦話を収めて、もう一方にお話を振ったりと調整するチャンスがあります。 


それでも、おひとりに50分ずつかけて、お話をうかがいたいなというのが、セラピストの本音ではあります。


この50分の絶妙タイム、ぜひ体験して頂ければと思います♪


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