治るということ

カウンセリングが本格的に始まるには、実は数回かかります。初回で現況をうかがい、その後、心理テストや診断面接や…まあ、いろいろ事情をうかがって、こんな感じでこんなペースでカウンセリングしていくことが必要ですよね、やっていきましょうか、ってなるのですが、その時点でのクライエントさんの持つ「治る」イメージと、実際にカウンセリングを卒業する時の「治る」イメージとは、だいぶ違うものになっているものです。


「治る」ということ、カウンセリングにいらっしゃる前には、どんなことをイメージされてるでしょうか?今、クライエントさんを悩ませている症状や気分の落ち込み、焦りやイライラ、全部なくなってすっきりして、やる気に満ちてやりたいことも次々に思い浮かんで、仕事をしてもストレスに感じない、何よりもすっかり違う自分になって、意気揚々と卒業できる…そんなイメージを持っていらっしゃるかもしれません。


カウンセリングを進めると、どうにも新しい自分を手に入れられるわけではないことに気づかされます。古い自分を殺して新しい自分を手に入れる、一見、魔術的で素敵なアイデアですが、セラピストは「え!古い自分、捨てられたら、寂しくて怒るでしょう?」って聞いちゃうのです。クライエントさんは、びっくりしたり、ばつが悪そうな顔をしたり、泣き出したり・・・。一番されたら嫌だったはずの「捨てる」っていう作業を自分がやろうとしていたことに驚かされるのです。どんなに隠したい嫌な自分でも、そんな自分にならなきゃいけなかった訳を、自分だけが知っている。そして、そんな自分をよく頑張ったね、よしよしって受け止めてあげられるのは、自分だけだってことに気づいていく…これが「治る」過程につながっていくと思うのです。


「治る」という言葉には、元の状態に戻るという意味があります。元の状態に戻って自分の力でやり直していける人と、元の状態では何度進んでも、同じつまづきをしてしまう人がいます。セラピストは、クライエントの「元の状態」が自力でやっていける状態なのかを心理テストや診断面接を利用して、判断したりします。そして、カウンセリングの終わりをこの「元の状態に戻る」=「治る」に設定するのか、「元の状態」からさらに成長が必要であれば、もう少し先に設定をすることもあるのです。カウンセリング当初は、「元の状態」だった目標が、セラピストと一緒に「成長」をしていきたい、もう少し先に目標設定を置く場合もよくあります。そうした柔軟な考え方が自分でできるようになれば、もうほぼ自分でやっていけるようになっているでしょう。


「治る」って何でしょうね。。



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