「鬼滅の刃」に見る新しくも古い時代

すごいヒットになっている「鬼滅の刃」ですが、「鬼滅」について熱く語るクライエントさんも多く、何が観る人を魅了しているのかな…と興味本位で映画を観にいきました。

御多分に漏れず、何度かウルウル…。

手前勝手な感想をつらつらと書きたいと思います。


特徴的だな…と思ったのは、

鬼の強さを目の当たりにした時に、主人公が早々に自分の限界を認識するところです。

…強いな~、どうやったって勝てないよ。

…1人倒しても、もっと強いのがまた立ちはだかる。

どうにも敵が強すぎて、そこに勝ち目なんて一分もないくらいの圧倒的な壁の高さを、

早々に主人公は認識します。

それでも、唯一生き残っている妹を鬼にするわけにはいかないと奮起して、

戦いを続けるわけです。

この「かなわないことを認め、絶望する」セリフをこんなにシンプルに丁寧に語るアニメも珍しいですよね。現実の世界では、自分の弱さを簡単に受け入れられないために、難しい言葉を並べ立てたり、理屈に変換してみたり…そういうものに比べると、本当にシンプル。


さらに自分の弱さ・限界を受け入れても、それに甘んじるわけにはいかないと奮起します。

「限界を超えるんだ!」と叫んで限界が超えられてしまうのはアニメならでは…ではありますが、そこの絶望→奮起する心の動きが丁寧に描かれている気がします。

「限界を知ることも必要」がもてはやされた時代に、「限界を超える」とは、なかなか挑戦的なセリフです。


丁寧に描かれていると言えば、すでに絶望の淵に立っている人間が、一番幸せだった頃の「夢」を見させられ、抜け出せないように術にかけられている場面。

幸せな時を味わいながら、どこか